A Card-based Toolkit for Co-Designing Smart Interactive Experiences with Subjects with Neurodevelopmental Disorders
- どんなもの?
神経発達症(NDD: Neurodevelopmental Disorders)の子供を対象としたco-design手法(対象を設計過程に取り込んでモノをデザインする手法)を開発することで、日常生活を生きる力を養うことを目的とした試み。もともと研究チームで開発していた子供用のカード式ボードゲーム:SNaPをNDDの子供達がプレイしやすいように仕様変更した(結論として改変しなくても十分にプレイできることが判明した)。 - 先行研究と比べてどこがすごい?
先行研究との対比は行われていない。NDDの子供を対象としたボードゲームというテーマがある程度ニッチなんだと思う。 - 技術や手法のキモはどこ?
現状では、手法的に難しい点はないように思う。興味深い点をあげるとすれば、この研究を主導するHCIのデザイナーは、NDDの子供にスマートオブジェクトのデザインをさせるということをデザインする、という点だろうか。 - どうやって有効だと検証した?
4人のNDDの子供を対象としたワークショップの実施と、2名のセラピストへのインタビューを通じた定性的なデータの収集。 - 議論はある?
NDDを持つ人をデザインの工程に取り組むことで、彼ら彼女らの能力を活かした角度からのアイデアがデザインに反映されることが期待できる。NDDの子供達の発育に関してでは、物理的なカードに触れることは心理的にポジティブに働くが、デジタルを活用して各カードの効果をよりわかりやすくイメージできるとさらなる発展に繋げられる可能性がある。 - 次に読むべき論文は?
Co-designing interactive applications with adults with intellectual disability: a case study