MACH: My Automated Conversation coacH (2013)
どんなもの?
就職面接を設定として、コミュニケーション能力などの社交性を鍛えるための、ユーザーの音声や表情を認識しリアルタイムでレスポンスするMACHというシステム。
先行研究と比べてどこがすごい?(= Value Proposition)
実用目的で開発されたアプリケーションは前例がない(この場合は、就職の面接の練習を目的としている)。
技術や手法のキモはどこ?
バーチャルエージェントのモデルにフォトリアルな表現を用いることで、ユーザーが現実味を感じられるようにしている。不気味の谷現象/Uncanny Valley Effectの問題が気になるし、本文中でも触れられているが、面接というものは往々にして緊張感があり不快なものだから、ここでは不気味に感じられることがプラスに働くと予想できるらしい。この点に関しては検証はなされていない模様。
どうやって有効だと検証した?
MITの学部生90人と、就活カウンセラー2人に対してテストした。結果的には、ユーザーに自分の新たな側面を発見するきっかけをもたらしたらしい。
議論はある?
今後の取り組みとしては、動作するプラットフォームを増やすことや、各ユーザーのログを記録して過去データに基づいたフィードバックを与えることなどを挙げている。また、現状では一般の人(?)を対象としているが、今後は発達障害などを抱える人たちを対象として実験も実施しようと考えているらしい。
次に読むべき論文は?