Augmented-Reality Scratch : A Tangible Programming Environment for Children
どんなもの?
子供用のビジュアルプログラミング環境のScratchに、実空間とヴァーチャル空間を融合するAR機能を実装した研究。8歳から12歳の子供を対象としたもの。子供たちをソフトウェアの「プレイヤー」に留めるのではなくて、「プロデューサー」として物を想像するためのソフトウェアを目指して開発された。
先行研究と比べてどこがすごい?
初めてのARを使った子供用プログラミング支援ツールだったらしい。
技術や手法のキモはどこ?
幼少期の子供は、空間認識の面で未成熟な部分があるため、QRコードを認識する時にも、画面上では常に画面に水平な平面として表示するようにしている点。
どうやって有効だと検証した?
中学生にテストプレイしてもらって、その様子を観察したり、フィードバックをもらったりしたらしい。Constructive Interaction (CI) と Peer Tutoring (PT) methodsという手法を使って体験を記録したらしい。これは、個別に感想を聞いたり、考えを声に出してもらったりする手法よりも正確な感想が引き出せるらしい。
議論はある?
特になし。実装したので、これからScratchに搭載されることを期待;そしてユーザーからフィードバックをもらいつつ、改善していく予定らしい。(2020年現在、ARの機能はScratchに搭載されているっぽい(標準ではないけど、追加設定のところからカメラオプションを追加できる))
次に読むべき論文は?
TANGIBLE PROGRAMMING WITH AUGMENTED REALITY