堀内貴文@論文読み

主に読んだ論文(主にHCI分野)をまとめるために活用します。

Immersive Terrestrial Scuba Diving Using Virtual Reality

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https://dl.acm.org/doi/abs/10.1145/2851581.2892503?casa_token=AglUXF4sCXEAAAAA:69x_Yxh35VcIc18FtEdYwjmo4_QOhpGJJ3M2CLlQ8pFg4n4eRifDx7Q-cGdH0FJ4KQQY-MfvKr__3A

Publication:CHI EA '16: Proceedings of the 2016 CHI Conference Extended Abstracts on Human Factors in Computing SystemsPages 1563–1569https://doi.org/10.1145/2851581.2892503

 

  • どんなもの?
    VRキューバダイビング再現システム『Amphibian』の開発。視聴覚的フィードバックに加え、浮力や温度変化の再現も取り入れている。VR空間の移動にはジョイスティックではなく、泳ぐような腕の動作を検知している。

  • 先行研究と比べてどこがすごい?
    既存のスキューバダイビングVRは視聴覚のみを再現したものがほとんどな中、これに動きや温度変化を加えて、スキューバダイビングの擬似体験により没入感を加えようとする試みが新しい。また、似たアプローチに実際に水の中に入りながらVRを体験するというものもあるが、本手法ではその手軽さを考慮して陸上で完結させている。

  • 技術や手法のキモはどこ?
    フィードバック要素をOpthalmoception(視覚), audioception(聴覚), proprioception(運動感覚), thermoseption(温度感覚), and equilibrioception(バランス感覚)の5要素に分解して再現した。また、温度変化に関しては、手袋型のデバイスに調整可能な冷感剤を入れて対応している。

  • どうやって有効だと検証した?
    ラボのオープンハウスで来客した人たちによる体験会とフォードバックによって感想を収集。

  • 議論はある?
    改善点を考慮してプロトタイプ2の試作作業を継続中(2016年時点)。このアブストラクトペーパーではデバイスの開発がメインだったが、今後は教育的な側面からのコンテンツの開発も行っていく様子。
  • 次に読むべき論文は?
    TactileVR: Integrating Physical Toys into Learn and Play Virtual Reality Experiences

    https://ieeexplore.ieee.org/abstract/document/7781772?casa_token=8w-4MWrtJoMAAAAA:RyqHRyKJXPzd1TlSqppNUiE4-mgmbz9-qlJFB7zeEVqc3Ort2uW3LyyqibEAY9RbW38j1AsvbA

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