堀内貴文@論文読み

主に読んだ論文(主にHCI分野)をまとめるために活用します。

Exploring Hybrid Virtual-Physical Homes

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https://dl.acm.org/doi/pdf/10.1145/3357236.3395561

ACM Digital Library:
https://dl.acm.org/doi/10.1145/3357236.3395561

どんなもの?

「家」が提供する機能の現状を踏まえた上で、近年盛り上がっているVRを用いて、物理的な家にバーチャルな機能を被せて「家」という概念をどのように拡張することができるかの探究について。家は「安全性」「コミュニティ」「馴染み」の観点から語ることができる。VRにより、これらの機能をどう拡張できるか:例えば、コミュニティについては、離れた場所にいる人を隣にソファに出現させてコミュニケーションをとることができる。(本文では述べられていないけど、例えば、VRChatはどのようなときにくつろぎの空間と感じられるのか、ということにも通じる部分があると思う。本文中で述べられていたこととしては、Netflix VRではくつろぎの空間が用意されているが、それが「家」と感じられるためには何が必要か、のようなこと。)(本研究ではVR(HTC VIVE)を使ってるけど、物理的な家を拡張するならAR(Holosensなど)の方が良い?と思った。VRだと物理世界を遮断するから、直感的には最適には思えない。ARとMRの違いとは何かが気になった。)

先行研究と比べてどこがすごい?

(優位性については特に述べられていなかったと思う。)

技術や手法のキモはどこ?

(技術的に高度なことをしているわけではない。DIS2020に採択されている理由として考えられるのは、文献調査がしっかりしているから?のような気がする。)

どうやって有効だと検証した?

18歳から63歳の男女25人に対するアンケートとUnityとHTC VIVEで開発したソフトのテストプレイ。$15のAmazonギフトカードを配布して人を募集したらしい。

議論はある?

(アンケートをして、さまざまな意見を聞いた、という感じ。テストプレイの末に何か新しい知見が得られた、というよりも、人の意見を聞いてそれを文章に整理してまとめた、という内容のような気がする。)

次に読むべき論文は?

Investigating children's spontaneous gestures when programming using TUIs and GUIs
https://dl.acm.org/doi/pdf/10.1145/3392063.3394408

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VR空間の中に構築した「家」(この研究では「第2の家」というよりも、物理空間にある「自宅」にある「別の部屋」という位置付け。)

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物理空間とVR空間のものを一対一で対応するようにすれば、没入間は上がる。そこに色などを被せれば、高い没入間の中で違った体験ができる。