Implementation of Smart Phone Video Plethysmography and Dependence on Lighting Parameters
https://ieeexplore.ieee.org/stamp/stamp.jsp?tp=&arnumber=7319208
IEEE 2015
- どんなもの?
スマホで撮影した顔の動画を基にrPPGにより心拍を計測する手法に関して、適切な光の量(照度)と種類について行われた研究。理想的な照度は 1000 ~ 4000 lux で、種類としては自然光もしくは蛍光灯が良いという結果となった。 - 先行研究と比べてどこがすごい?
スマホのカメラを使用したrPPGの研究は前例が少ない。また、研究室の外(社会実装)を想定した研究であり、一般消費者の使用環境についての研究であることが重要。 - 技術や手法のキモはどこ?
rPPGに基づき心拍数を計測するためのアルゴリズムを複数種類用意し、これらを比較した。(新しい技術や手法を開発した類の研究ではなく、現存する技術や手法を横に並べて比較・検討した、というタイプの論文。)
- どうやって有効だと検証した?
Androidのスマホを対象として(世界の8割のスマホはAndroidベース)、環境条件を調整しながら複数のスマホ・アルゴリズムに対して heart rate の計測を行った。これらの数値を、同環境で得られた FDA-approved な Nonin Pulse Oximeter の結果と比較して、結論を出した。 - 議論はある?
アルゴリズムにより適切な照度は異なるが、デバイスに複数のアルゴリズムを搭載して環境条件に応じて適切なものを使用するようにすれば照度への許容度が広がり、今回のような 1000 ~ 4000 lux という結論付けたらしい。 - 次に読むべき論文は?
Remote Heart Rate Measurement From Face Videos Under Realistic Situations